操作がシンプルで使いやすいGooooN は、現場主導で動く飲食業界に非常に適しています

オークニ商事株式会社 専務取締役 川村 仁様に、人事評価システム「GooooN」の導入背景、運用状況、評価などについてお話を伺いました。
【オークニ商事株式会社について】
2009年8月にコンサルティング会社として設立。2010年4月に外食事業、福祉介護事業、フランチャイズ事業を開始。コア事業の外食事業は、首都圏の商業施設を中心に23店舗を展開している。このほか、児童発達支援や放課後デイサービスなどの障がい者支援事業老人介護から一人暮らしのお年寄りの生活支援までサポートしている福祉介護事業、社会貢献や顧客満足を目的としたフランチャイズ事業、未知なる美しさの発見を提案しているビューティサロン事業、リサーチ力に基づき、お客様の実益にまでコミットするコンサルティング事業の4つを展開。
従業員の雇用を維持・確保するには明確な評価制度やキャリアプランが不可欠
ー 貴社の組織形態を教えてください。
オークニ商事グループの事業領域は5つあります。そのひとつ、料理やお酒の質、鮮度にこだわり、お食事を心から愉めるおもてなしを心がけている外食事業は、売り上げの8割を占めている当社の屋台骨です。ほか、福祉介護事業、フランチャイズ事業、ビューティサロン事業、コンサルティング事業の4つを展開。パート・アルバイトを含む従業員は150名ほどで、そのうち正社員は約30名という状況です。
ー GooooN導入の背景をお聞かせください。
2009年8月の設立以来、外食事業を中心に業務にまい進してきました。コロナ禍という大きな打撃はあったものの、事業領域を拡大しながら会社としての成長を維持。そして、次のフェーズへの成長を見据えたとき、必要になったのが評価制度でした。
これまでは、現場業務を優先してきたため、評価制度の整備が不十分でした。そのため業績や評価者の主観による評価で昇給・昇格の処遇を行っていました。それでも、何とか業務は回っていたため、現状のままでも運用は可能でした。しかし、少子高齢化が進行する中で、雇用の維持・確保がますます困難な状況に直面しています。実際、明確な評価制度やキャリアプランが整っていないと、リクルート活動を行っても十分な人材の確保は難しくなります。そのため、我々は人事評価システムの導入を決断しました。
システムに管理してもらい、システムでコントロールする仕組みが必要が不可欠
ー 今回、評価制度の設計とシステム選定を同時に行われましたが、その理由をお聞かせください。
人事部がないため、私や店舗の統括マネージャーなどが人事部門の業務を兼任するわけですが、人事の専門家ではありませんから、どこから手を付ければいいのかが分かりません。もちろん、人事コンサルタントを招へいし、当社に合った評価制度や評価シートを導入することは可能だと思いますが、リソースに限界があるだけに導入後、スムーズに運用できるかが不安です。注力すべきは本業ですから、評価制度の運用が後回しになるのは容易に想像できました。
結論としては、評価制度を運用するには、我々もシステムに管理してもらい、システムでコントロールする仕組みがないと回らないということ。要は人事評価システムありきで評価制度を運用するということです。
ー 人事評価システムの要件などはありましたか。
「シンプルにルーチン管理してくれる製品」がもっとも重要な要件です。そのうえで、飲食の現場は1人1台のパソコンやメールアドレスがあるわけではありませんから、スマートフォンでの運用も必須要件でした。

GooooNには明瞭な分かりやすさがあり、必要十分な機能を装備
ー 人事評価システムの比較・検討はされましたか。また、GooooNを選定した理由もお聞かせください。
2023年頃から人事評価システムの比較・検討を進めており、これまでに延べ10製品程度を検討してきました。しかし、多くの製品は人事部門向けに設計されており、その完成度の高さは理解できるものの、「アサイン」や「ヒューマンリソース」といった用語に馴染みのない私たちにとっては、求めているものとは少し異なっていました。私たちが求めていたのは、前述の要件を満たしつつ、目標の達成が昇給・昇格に直結する、シンプルで分かりやすい仕組みでした。その条件に合致したのが「GooooN」でした。
「GooooN」は一見無骨でシンプルな印象ながら、非常に明快で分かりやすい設計が特徴的でした。スマートフォン対応はもちろん、必要十分な機能も備わっており、評価者・被評価者の双方がストレスなく利用できると感じたため、最終的にGooooNを選定しました。
GooooNは当社の考えを反映でき、説明会の実施により従業員にもスムーズに受け入れられました
ー GooooN導入から運用までのプロセスをお聞かせください。
2024年4月に発注させていただき、下期の10月稼働に向けて当社用の初期設定をお願いしました。評価制度や評価シートについては、多少は既存の評価基準がありましたから、それをベースにビジネスネットコーポレーション(以下BNC)と協議しながらにGooooNに落とし込んでいきました。具体的には評価制度と評価項目を洗い出し、統括マネージャー、店長、社員といったレイヤー別に評価シートを作成する流れでした。なお、我々もシステムに管理してもらいたいと述べましたが、評価制度の中身をシステムから押し付けられるのは違います。その点、GooooNは我々の考え方を評価制度としてシステムに反映できますから、素晴らしいと感じました。
また、これまでは年間を通しての評価でしたが、GooooNでは半期ごとの評価も可能とのこと。より細かく従業員を評価したい想いもあったため、上期・下期での運用設定にしてもらいました。
さらに、本稼働がスタートする10月にはBNCのオプションサービス、従業員向けの説明会を開催。本社にBNC を招き、GooooNの使い方を各店舗に配信しました。1時間ぐらいでしたが、もともと難しい操作がないこと、BNCに分かりやすく説明していただいたことから、GooooN導入にあたっての不安などは聞こえてきませんでした。

継続的に運用し、評価と組織形態が明確になることを期待
ー GooooNを使ってみての感想をお聞かせください。
GooooNの運用において重要だと感じているのは、評価の記録が継続的に蓄積されていく点です。これにより、従業員の働き方や貢献度が可視化され、より公平で一貫性のある評価が可能になると期待しています。運用を継続していくことで、会社としてさらに一段階上のステージへ進むことができるのではないかと感じています。
ー 人事評価システムの導入を考えている飲食業界の皆様に向けて、メッセージをお願いします。
かつての飲食業界では、気合や根性、あるいは飲み会を通じて従業員のモチベーションを高めることが一般的でした。しかし、時代は大きく変わり、そうした手法が通用しなくなっていることは、多くの経営者が実感しているはずです。時代に取り残されないためにも、システムによる評価の仕組みを導入し、従業員のモチベーションを高めていくことは、今や不可欠だと考えています。
その点、操作がシンプルで使いやすいGooooNは、現場主導で動く飲食業界に非常に適しています。評価を一方的に押し付けるのではなく、自社の方針に沿って柔軟にカスタマイズできるため、私たちの理想とする評価の形をシステムに反映することが可能です。
評価制度の導入に悩む飲食業界の企業には、ぜひGooooNの導入を検討されることをお勧めします。